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FLOW

一貫生産体制・生産フロー

三谷製作所の“一貫生産体制”とは

三谷製作所は、材料調達から、粗加工・熱処理・各種切削・研磨・検査・出荷まで、長尺シャフト・特殊ねじ・大型部品の製作を一貫して対応できる体制を整えています。

自社工場で行う工程に加え、熱処理・BTA深穴加工・メッキ処理などは、長年付き合いのある協力企業と連携。「設備力」と「企業ネットワーク」の両方を活かしながら、安定した品質とリードタイムを実現しています。工程ごとの担当者が責任を持って加工し、進捗や負荷は生産管理システム(TECHS・Seiryu)で一元管理、そして過去20年以上の図面・加工データを蓄積し、リピート品にも柔軟対応を行う事で、“三谷製作所に任せて正解だった”と言っていただけるような、確かな生産体制を目指しています。

工程ごとの流れ

  1. 01材料調達

    常時、複数の材料専門業者と連携し、必要な材質・サイズ・メーカーの材料をスピーディーに手配します。

    • 炭素鋼・合金鋼・ステンレスなど、多様な材質に対応
    • 長尺材・大径材など、特殊サイズの調達実績も多数

    図面段階でご相談いただければ、最適な材質や調達性についてのご提案も可能です。

    材料調達
  2. 02粗加工

    次工程や熱処理後の変形を見越して、取り代やひずみを計算した粗加工を行います。

    長年の経験から得た「変形のクセ」のノウハウを活かし、後の工程で狙い通りの寸法に仕上がるよう設計しています。

    • 長尺物のたわみを抑えながら荒削り
    • 後工程での変形を見越した寸法設定
    • 歪みやすい箇所はあえて「残しておく」加工バランス
    粗加工
  3. 03熱処理
    (外注)

    図面指示に従い、協力企業で熱処理を行います。
    熱処理後は、変形や硬度を確認した上で、次工程へと進めます。

    • 焼入れ・焼戻し・調質など、用途に応じた処理
    • 必要硬度や靭性に合わせた熱処理条件の選定
    • 熱処理後の変形を想定した事前加工との組み合わせ
    熱処理
  4. 04BTA前旋盤加工

    BTA深穴加工に入る前に、真っ直ぐな穴を開けるための“準備加工”を行います。
    ここでの段取りと加工精度が、BTA穴の品質に大きく影響する重要な工程です。

    • センタリングや芯出し加工
    • チャック部・支持部の形状調整
    • 長尺物が振れないよう、最適な保持方法を設定
    BTA前旋盤加工
  5. 05BTA加工
    (外注)

    協力企業と連携し、BTA方式による深穴加工を行います。
    BTA前後の工程も含めてフローを設計することで、全体としての精度とコストのバランスを最適化しています。

    • 長尺シャフト内部の深穴加工
    • 真直度・面粗度を確保した穴あけ
    • 熱処理条件や後工程を考慮した加工条件
    BTA加工
  6. 06中仕上げ旋盤加工

    図面形状をよく読み込みながら、「変形が出やすい箇所」「そうでない箇所」を見極め、中仕上げ・仕上げの境界を決める工程です。
    職人の経験と生産管理データの両方を使いながら、最終工程に向けて精度を詰めていきます。

    • 熱処理やBTA加工の影響を踏まえた中仕上げ
    • 変形の心配が少ない部分は、ここでほぼ仕上げ寸法に
    • 長尺物の振れ・たわみを抑えながら加工
    中仕上げ旋盤加工
  7. 07マシニング加工

    門型五面加工機や横型・立型マシニングセンターで、キー溝・タップ・フランジ部などの加工を行います。
    旋盤加工との組み合わせで、一体物としての精度を担保します。

    • 大型五面加工機による大物部品のフライス加工
    • 横型MCによる多面加工・量産対応
    • 立型MCによるタップ・穴あけ・座ぐり加工 など
    マシニング加工
  8. 08仕上げ旋盤加工

    最終寸法に向けて、精度を追い込んでいく工程です。
    切削音・振動・切りくずの出方から状態を読み取る、職人の“感覚”が生きる工程でもあります。

    • 公差が厳しい箇所は、研磨前提の下加工
    • その他の箇所はここで仕上げ加工
    • 長尺物の振れ・うねり・同心度を見ながら微調整
    仕上げ旋盤加工
  9. 09メッキ処理
    (外注)

    耐摩耗性・耐食性など、用途に応じてメッキ処理を施します。
    協力企業との連携により、「必要な機能を、必要なコストで」実現できるよう配慮しています。

    • クロムメッキ・ニッケルメッキなどに対応
    • 仕上げ寸法を見越した膜厚設計
    • メッキ後の研磨工程との組み合わせ
    メッキ処理
  10. 10円筒研磨

    円筒研磨機にて、最終寸法・形状精度を出す工程です。
    厳しい精度要求にも対応できるよう、研磨前工程とのバランスを考えた加工配分を行っています。

    • 円筒度・真円度
    • 同心度・振れ
    • 表面粗さ(Ra)
    円筒研磨
  11. 11検査

    専任検査員による最終検査に加え、各工程での工程内検査を徹底しています。
    「不良を外に出さない」だけでなく、次回の加工に活かせる検査データとして蓄積しています。

    • 三次元測定機・各種測定機器による寸法検査
    • 長尺・大物に合わせた専用治具・測定方法
    • 図面指示に基づく記録の作成
  12. 12梱包・出荷

    製品の形状・重量・輸送経路に応じて、最適な梱包方法を検討します。
    長尺・大物製品でも、安心してお任せいただける体制を整えています。

    • 木箱製作を含めた特別梱包にも対応
    • クレーン・フォークリフトを用いた安全な積み込み
    • 複数の配送業者と連携し、指定日時・指定場所へ納品

長尺・大物加工ならではの段取りと工夫

長尺シャフトや大物部品の加工では、「図面通りに削る」だけでは安定した品質は出せません。ひずみ、振れ、たわみといった長物特有の現象をどう抑えるかが、段取りの時点で勝負になります。三谷製作所では、まず素材の状態や材質の癖を見極め、どの向きでつかみ、どこを支え、どこまで一度に削るかといった「加工のさじ加減」を慎重に組み立てます。芯押し台や振れ止めの配置、治具やチャックの選定も、過去の実績と職人の感覚をもとに最適なパターンを積み重ねてきました。また、初回製作時の段取り状況は写真やメモとして残し、リピート品の際にはTECHSやクラウドのファイル管理システムからすぐに参照できるようにしています。こうした地道な工夫の積み重ねが、「長尺・大物なら三谷に」という信頼につながっています。

多品種少量と量産、それぞれのラインづくり

三谷製作所に持ち込まれる仕事は、図面一枚だけの試作から、長年続く定番品の量産までさまざまです。そのどちらにも応えられるよう、現場では「多品種少量向きのライン」と「量産向きのライン」を意図的に設計しています。多品種少量の仕事では、職人の段取り力と柔軟性が活きるよう、汎用性の高い設備とベテランオペレーターを組み合わせ、仕様変更や突発的な案件にも対応しやすい体制をとっています。一方で、風力発電設備用の部品のように一定のロットで繰り返し出てくる製品については、横型マシニング、ターニング、縦型マシニング、五面加工機などを組み合わせた専用ラインを組み、24時間体制で効率よく生産できるようにしています。「短納期できます」と派手にうたうよりも、「どのような仕事か」「どのような流れが最適か」を一件ごとに丁寧に考え、多品種少量と量産の両方を無理なく回せるラインづくりを心がけています。

月間生産台数(過去最高実績)

部品A
270個

部品B
350個